仏事

2020/06/26

知っておきたい冠婚葬祭の豆知識≪お盆≫

カテゴリ: くらしと健康

監修:株式会社はせがわ 提携推進部 永作里美氏

監修:株式会社はせがわ 提携推進部 永作里美氏

【お盆の由来と歴史、そして現代】

 お釈迦様のお弟子の一人、目連尊者(もくれんそんじゃ)の母は死後、餓鬼道に落ち苦しんでいました。
お釈迦様に相談すると「夏の修行が終わる7月15日に僧侶を招き、供え物をして祈るとよい」とのお答え。
この功徳によって、ようやく極楽往生をとげることができたのでした。


 以来、旧暦の7月15日は、ご先祖さまの霊をお迎えして感謝と供養をささげる日となりました。
日本では、西暦606年に初めてお盆の行事が行われ、8世紀ごろには風習として広まったと言われ、
現在では、お供えのほか、提灯や灯籠などを飾ってお祀りします。


 親族や友人を招いてお寺さまに読経いただいた後、供養の意味を込めて、皆で食事をしながら故人を想い、語ります。
お盆のこまかな作法については、宗派よりもお住まいの地域やお家ごとの決めごとが多く、
浄土真宗のご家庭でも、本来用いないとされる提灯や灯籠が飾られることもめずらしくありません。
お盆は、ご先祖さまや亡くなった方へのご供養の気持ちが何より大切なのです。

【日本の有名なお盆行事】

◇打ち上げ花火(元々は、精霊を供養する行事が始まりとされています)
◇灯籠流し、精霊流し(川に紙や木でつくられた灯籠を流します)
◇盆踊り(亡くなった方の霊を迎え、慰めるための踊りです)
◇大文字焼き(お盆に行われる京都の伝統的な行事です)
 

【新盆(初盆)】

 亡くなった方の忌明け(四十九日)後、初めて迎えるお盆を「新盆(初盆)」と言います。

 新盆は故人の霊が初めて家に戻ってくる日。親族や友人など、大勢揃って丁寧にお迎えしたいものです。
お寺さまに読経していただき、集まった皆さまに料理を振る舞う慣わしも、地域によって異なりますが、
新盆だけは絵柄の入った提灯のほかに、絵柄のない白い提灯を用意します。


 白い提灯は初めて戻ってくる故人の霊が迷わないように軒先などに吊り下げるもので、新盆の時だけに用いる特別な提灯。
「ありがとう」の気持ちをこめて準備をし、精一杯のおもてなしでお迎えしましょう。

 

【お盆のあれこれ】

<お盆っていつからいつまでなの?>
7月・8月

●13日(迎え盆)
◇お墓参り
 家族揃ってお墓参りへ。「迎は早く、送りは遅く」と言われています。
◇迎え火
 お盆提灯に火を灯し、家の玄関先か門口で「迎え火」を焚き、ご先祖さまの御霊をお迎えします。

●14日・15日(盆中日)

◇お墓参り
 家族揃ってお墓参りへ
◇読経
 ご住職を招き、読経をしていただきます。
◇会食
 親族や友人を招いて、会食をします。

●16日(送り盆)

◇送り火
 おがらや新盆用の白提灯を焼いて「送り火」を焚き、ご先祖さまの御霊をお見送りします。

 


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