仏事

2020/02/27

知っておきたい冠婚葬祭の豆知識≪お彼岸≫【前編】

カテゴリ: くらしと健康

お彼岸は浄土思想に由来します。
浄土思想で信じられている極楽浄土(阿弥陀如来が治める浄土の一種)は西方の遙か彼方にあると考えられていました(西方浄土ともいいます)。
そのため、真西に太陽が沈む春分・秋分の日は夕日が極楽浄土への道しるべとなると考えられていたのです。極楽浄土への道を「白道」(びゃくどう)といい、信じて進めば、必ず極楽浄土に至ると言う信仰が生まれ、現在に至っています。
また、昼夜の長さが等しくなることから、お釈迦様の教えである偏りのない考え方「中道」を表すとも言われています。

監修:株式会社はせがわ 提携推進部 永作里美氏

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お彼岸ってなんでしょう【前編】
 
春分・秋分の日はどうして祝日なのでしょうか

祝日法に、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」、秋分の日は「祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶ」と書かれています。
農耕という観点から眺めると、古来から作物を育てる太陽と、私たちを守ってくださる祖先神へお供え物をしていました。
春分には豊穣を祈り、秋分には収穫に感謝をします。
本来、祝日の意味合いは「美しい風習を育てつつ、より豊かな生活を築きあげるために、国民で祝い感謝する日」と定めました。

 

お彼岸の意

お彼岸は、3月の「春分の日」と9月の「秋分の日」共に、前後3日間の計7日間、もしくはこの期間に行われる仏事
「彼岸会」(ひがんえ)を指します。

本来の意味は、煩悩を脱した悟りの境地の事を言います。三途の川をはさんで、こちら側(人間)の世界を此岸(しがん)といい、
向こう側(仏様)の世界を彼岸(ひがん)といいます。

彼岸は、パーラミター(波羅蜜)(はらみつ)という梵語の漢音写で「到彼岸」(とうひがん)と訳されます。
「此(こ)の迷いの岸である現実の世界から、彼(か)の悟りの岸である仏の世界へ到達する」という意味でもあります。

 

お彼岸の期間(2020年)

お彼岸の期間は春分の日・秋分の日を中間とした7日間です。
初日を「彼岸の入り」、中間の日を「彼岸の中日」、最終日を「彼岸の明け」といいます。
※春分日、秋分日は年によって異なります。
 
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